IPOはInternational Purchasing Officeのアルファベット略語です。日本語では国際調達事務所と訳されます。IPOは投資優遇制度であり、元々はタイの国際調達の拠点を誘致するための特別措置です。
1954年に制定された産業奨励法によって設置されたタイ国投資委員会、略語でBOIがIPOを奨励しています。

IPOの優遇措置としては
・外資100%での法人設立をすることが可能であること
・輸出用もしくはBOI企業向けに販売する機械や材料の輸入関税が減免されること
・日本人の労働許可の取得枠が優遇されること

となります。

IPO業務の条件としては
・倉庫を所有か賃借りすること
・コンピュータによる倉庫管理システムを有すること
・商品の調達、品質検査および梱包業務を行うこと
・国内を含む複数の調達先を有すること
・登録資本金を最低 1,000 万バーツ有すること

となっており、商社・卸売業向けのものです。対してBOIが外資系製造業向けです。BOI奨励を取得した会社がIPOを合わせて取得することも可能です。

IPOを取得するには

・申請用紙と事業計画書を提出する
・担当官によるインタビューを受ける
・委員会による審査が行われる
・内定書受理される
・(法人を設立していない場合は)法人を設立する
・IPO奨励証書受理する

という過程を経ることになります。4か月程度で申請が完了します。

取得した後の義務としては
・報告書を提出すること、監査の受け入れを行うこと(6ヶ月に1度)
・事業報告書を提出すること、監査の受け入れを行うこと(1年に1度)
・BOI手続き専従の従業員を雇用すること、定期的に実務講習への参加すること

となります。
タイ国に会社を有する商社が、自社を通してBOI企業に商品を輸入販売するケースやBOI企業がタイ国にある商社から輸入品を購入するケースにおいて、管理の簡略化のためにIPOが用いられることが多いです。